記事を書く副業に応募したい。でも、「過去に書いた記事を見せてください」と言われると、提出できるものがない。
そんなときは、自主制作の見本記事を1本用意する方法があります。
受注経験がなくても、見本を通じて、文章の組み立て方や情報の扱い方を見てもらうことはできます。ただし、自主制作の記事を納品実績として紹介してはいけません。
この記事では、AIを補助に使いながら、応募先に見せられる見本記事を作る手順を提案します。掲載する設定は架空の例で、採用や収入を保証するものではありません。
見本記事には「誰の何を解決するか」を決める
最初から幅広い知識を見せようとすると、記事の目的がぼやけます。
例えば「副業について解説する」だけでは、読者が何を知りたいのか決まっていません。
もう少し絞るなら、次のように設定します。
読者:本業の後に記事制作を始めたい初心者
悩み:作業できる時間が短く、毎回何から始めるか迷う
読後の行動:次回の作業を一つ決めてメモする
このように、記事を読んだ後の行動まで決めると、何を書き、何を省くかを判断しやすくなります。
応募先にテーマや文字数の指定がある場合は、その指定を優先してください。自主制作の段階では、自分で確認できる情報を扱えるテーマから始めましょう。
自主制作であることを、最初に明記する
見本記事の冒頭には、本文とは別に制作条件を添えます。
例えば、次のような書き方です。
自主制作の見本記事です。企業からの受注・納品実績ではありません。
想定読者:記事制作を始めたい会社員
記事の目的:短い作業時間でも次の行動を決められるようにする
制作範囲:構成、執筆、確認
AIの使用範囲:構成案と文章の見直しの補助
「制作範囲」と「AIの使用範囲」は、実際に行ったことに合わせて記載します。
AIで本文の下書きも作ったなら、その点を隠して「すべて自分で執筆」と説明しないようにしましょう。応募先がAI利用について条件を示している場合は、その条件に従います。
AIに頼む前に、使える材料を集める
AIにテーマだけを渡して完成記事を求めると、自分で確認していない説明まで入り込むことがあります。
まず、手元で次の材料を整理してください。
確認した情報
参照した公式ページ、確認日、記事に使いたい説明。
自分の経験
実際に試したこと、困ったこと、確認できた結果。
説明用の例
架空の人物や場面。実体験と混ざらないよう、例であることを明記する。
自分の経験が少なくても、感想を作る必要はありません。確認した情報を分かりやすく整理する記事や、手順を提案する記事として作れます。
料金・機能などを紹介する場合は、執筆時点の公式情報を確認します。見本だからといって、確認を省いてよいわけではありません。
AIには、本文の前に構成を出してもらう
材料がそろったら、まず構成を作ります。次の指示文をたたき台にできます。
自主制作の見本記事の構成案を作ってください。
想定読者:[記入]
読者の悩み:[一つに絞って記入]
読後にできるようになってほしいこと:[記入]
使用できる材料:[確認済みの情報を記入]
各見出しに「この節で答える疑問」を付けてください。
材料にない実績、体験談、数値は追加しないでください。
情報が足りない箇所は、執筆せず確認事項として示してください。
まず構成だけを出してください。
構成ができたら、各見出しが同じ話の繰り返しになっていないかを見ます。
「準備する」「実際に進める」「最後に確認する」のように、読者の行動に沿って並べる方法もあります。記事の内容に合う順番を選んでください。
見本で見せたいのは、難しい言葉より判断の丁寧さ
見本記事を立派に見せようとして、専門用語や強い断定を増やす必要はありません。
例えば、次の二つでは伝わる内容が異なります。
説明が足りない例
AIを使えば記事制作を効率化できます。
行動が分かる例
書き始める前に、読者の悩みと使える材料をAIに渡して構成案を作ります。出力された見出しを確認し、資料がない部分を除いてから本文に進みます。
後者は、読者が何をするかを具体的に示しています。ただし、実測していない時間短縮の割合などを付け足す必要はありません。
見本では、「分かっていること」「確認できていないこと」「提案していること」を分けて書く姿勢も示せます。
提出前は、本文と制作条件を照合する
書き終えたら、誤字だけでなく、最初に決めた目的と本文が合っているかを確認します。
1.冒頭で示した悩みに、本文が答えているか
2.読後に何をすればよいか分かるか
3.実体験と架空例が区別できるか
4.数字やサービス情報の根拠を確認したか
5.自主制作であることが明記されているか
6.AIの使用範囲を正確に説明しているか
提出用のファイルには、不要な指示文や作業メモを残さないようにします。
共有リンクを使う場合は、相手が閲覧できる設定か確認してください。閲覧のために、相手へ編集権限まで渡す必要があるかも考えましょう。
最初の1本を、応募したい仕事につなげる
見本が完成したら、「自分は何でも書けます」と広く説明するより、その記事で何を意識したかを短く伝えます。
自主制作の見本記事を用意しました。初心者が作業の順番で迷わないよう、準備・実行・確認の順に構成しています。AIは構成案の作成に使用し、本文の確認と修正は自分で行いました。
この紹介文も、実際の制作内容に合わせて書き換えてください。
最初から何本も作る前に、応募したい仕事に近いテーマで1本を仕上げる。その記事を見直しながら、自分が説明できる制作手順を増やしていきましょう。